Step 01MCP とは何か(3行)
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Code と 外のツール をつなぐ配線です。難しい名前がついていますが、やっていることは「AIに外の世界をのぞかせる」だけ。たとえばこんな先につなげます。
- ファイルシステムに触れる(手元のフォルダを読む・書く)
- Google Calendar に触れる(今日の予定を取る)
- Slack・Notion・Gmail ……順に増やせる
この配線、じつは誰でも自作できます。でも安心してください。あなたが書く必要はありません。世の中にもう公開されているものを使うだけで、ここは十分まわります。
Step 02filesystem MCP ─ 標準でつながっている
じつは、配線が1本もう刺さっています。cd ~/my-playbook で Claude Code を起動した時点で、そのフォルダを読み書きする権限が最初から付いているんです。これが「filesystem MCP」。あなたは何もしていないのに、もう1本つながっている。
ほんとに動いているか、確かめてみましょう。次の3行を順に打ってみてください。
$ cd ~/my-playbook $ claude > このフォルダの構造を一覧してください # Claude が ls 相当の結果を返してきたら、filesystem MCP は動いています
ファイルの一覧が返ってきましたか。それなら、もう memory/ や knowledge/ の中身を Claude が読める ということです。Play 02 で組んだ4ファイルも、ぜんぶこの上で動いていました。次は、ここに外のサービスをもう1本つなぎます。
Step 03Google Calendar MCP を追加する
さあ、ここから外の世界につなぎます。最初の1本は Google Calendar MCP。なぜこれからかというと、この先の Play でいちばん出番が多いからです。やることは3つだけ。順番に手を動かしていきましょう。まずは配線そのものを入れます。
1. MCPサーバーを入れる
$ npm install -g @modelcontextprotocol/server-gcal # 1分ほどで完了します
2. Google 側で API を有効にする
- Google Cloud Console(
console.cloud.google.com)にアクセス - 新規プロジェクトを作る(プロジェクト名は何でもOK、例:
claude-mcp) - 「Google Calendar API」を有効にする
- 「OAuth 2.0 クライアント ID」を作成(タイプ: デスクトップアプリ)
- クライアント ID と シークレットを控える
この画面、Google の都合でちょこちょこ見た目が変わります。なので、ボタンの名前が記事と少し違っても焦らないでください。OAuth / Credentials(認証情報)/ Client ID(クライアントID)── この3つの言葉が画面のどこかにあれば、たどり着いている証拠です。どうしても迷ったら、@modelcontextprotocol/server-gcal の README が最新の正解です。ここまで来たら、控えた ID と secret を Claude 側に教えます。
3. Claude Code の設定ファイルに登録する
{
"mcpServers": {
"gcal": {
"command": "mcp-server-gcal",
"env": {
"GCAL_CLIENT_ID": "<Google で取得した ID>",
"GCAL_CLIENT_SECRET": "<Google で取得した secret>"
}
}
}
}
ここ、手打ちは禁物です。この形式(JSON といいます)は、カンマ1個ズレただけで動かなくなります。上の枠をまるごとコピーして、<...> の中身だけ自分の ID と secret に差し替える。これがいちばん事故りません。
このファイルには、あなたの家の鍵にあたる認証情報が入っています。だから 絶対に Git に push しないでください(.gitignore に1行足しておけば安心です)。もしうっかり公開してしまったら、慌てず Google Cloud Console でクライアントを作り直す。それで鍵は無効になります。
Step 04動作確認 ─ 今日の予定を、AIに聞く
配線できたか、いよいよ確かめます。いったん Claude Code を再起動して、こう聞いてみてください。
$ claude # 初回はブラウザが開いて Google ログインを求められます # 承認すると、ターミナル側に "gcal authorized" と出ます > 今日のカレンダーに何が入っていますか? # Claude が当日の予定一覧を返してきたら成功です
今日の予定が並んで返ってきましたか。だとしたら、もう Claude は あなたのカレンダーを読めています。配線、通りました。あとで カスタムコマンド の /daily-schedule を打つと、その裏でこの gcal がこっそり呼ばれて予定を取ってきます。
Step 05境界線をまたいだ、ということ
気づいていないかもしれませんが、いま大きな線を1本またぎました。Step 04 が終わった瞬間、Play 05「Google Calendar を、AI に渡す」が動かせる状態になっています。あなたの Claude は、もう「話し相手」じゃない。あなたの予定を見て動く相棒です。
この先の Play は、ぜんぶこの状態から始まります。配線は1本で終わりじゃありません。Gmail、Slack、Notion ── つなぐたびに、Claude が手伝える仕事がじわじわ増えていきます。今日はその最初の1本を通した、という日です。
Gmail MCP ─ メール返信補助・トリアージ用
Slack MCP ─ チャンネル要約・返信漏れ検知用
Notion MCP ─ 議事録・ドキュメント参照用
どれも、それぞれの Play で1本ずつ通していきます。今日と同じ手つきで大丈夫です。